テレビプロデューサー
Profile
1975年生まれ。福島県いわき市出身。テレビ東京のプロデューサーとして「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」「ウレロ☆シリーズ」「キングちゃん」などを制作。2019年4月からラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」を担当。2021年3月末にテレビ東京を退社し、フリーのテレビプロデューサーに。Netflix「トークサバイバー」「罵倒村」「LIGHTHOUSE」「デスキスゲーム」、DMMTV「インシデンツ」、YouTube「NobrockTV」「BSノブロック」。著作に「佐久間宣行のずるい仕事術」「ごきげんになる技術」「その悩み佐久間さんに聞いてみよう」など。レギュラー番組「勝手にテレ東批評」。
公式
こちら葛飾区亀有公園前派出所
有閑倶楽部
レベルE
ONE PIECE
ケントゥリア
正反対な君と僕
推薦図書について
小学生の頃、『キン肉マン』や『キャプテン翼』などで友人と盛り上がりつつも、コミックスを買っていたのは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でした。元々は祖父が読んでいて読み終わったものをくれたのがきっかけで夢中になりました。過激なギャグ、ラディカルな構造、豊かなキャラ、たまにある人情、最新カルチャーへの造詣、どれも大好きです。小学校の卒業文集に全く脈絡もなく両さんのイラストを書いたの、一時は後悔しましたが今ではいい思い出です。
ジャンプから始まってありとあらゆる少年漫画を読んでたときに、妹のりぼんを読んでその面白さに衝撃が走ったのが『有閑倶楽部』です。とんでもなくキャラのたった主人公たち、お金持ちの世界の豪快さ、そして何より曲者ぞろいのチームが警察やマフィアを出し抜く様にワクワクしました。時折やってくるホラー回も凄くて、子供にとっては本格的すぎて恐る恐るページを捲ったのを覚えています。本当に、全てにおいてちょっと大人の世界を垣間見せてくれる素敵な漫画でした。
そして、『レベルE』は人生を変えてくれた漫画です。初めて読んだときの驚きと衝撃が今でもずっと心のなかに残っています。1話の中に詰め込まれたアイディアと展開の斬新さ、それを平気で捨てていく格好良さ。わずか3巻の中にあらゆるジャンルの面白さが入っていて、しかも最初から最後まで圧倒的。こんな作品を世に残すって、どんな気持ちなんだろう。読み返すたびにそう思います。まだ読んでない人が心から羨ましいです。
今、読んでほしい漫画はたくさんありますが、現在進行系で読む意味のあると思える3作を。
まずは『ONE PIECE』。
あまりにも国民的すぎて、「いつでも読める」と思ったまま、逆に読み返すタイミングを失っている人も多いんじゃないでしょうか。でも、『ONE PIECE』はすぐ読むべきです。今もなお、面白さを更新し続けていること自体が異常ですが、さらに凄いのは、何十年も積み上げてきた無数のピースが、目の前で噛み合っていく瞬間に立ち会えていること。物語を追ってきた時間そのものが意味を持ち始める、歴史の立会人になれるんです。
次に『ケントゥリア』。
最近驚きっぱなしの漫画です。ダークファンタジーとしての世界観、キャラクター、能力の多彩さ、どれも素晴らしい。バトルも面白い。けど、それを超えるぐらい物語の構成が凄すぎる。裏切られるのが予想外とかじゃなくて、吐き気と気持ちよさが同時にやってきた恐ろしさ。初連載とは思えないです。今すぐ1話から読み始めて、衝撃を受けてほしいです。
そして『正反対な君と僕』。
とても面白いラブコメなんだけど、それだけじゃない。それぞれ違う人間の価値観の肯定と人生の救済を、軽やかに、けど誠実にやってのける。それぞれのキャラたちは必死で、不器用で、そして優しい。読んでるうちに全員を応援してしまう。
分断だらけの時代に、人と向き合うことの難しさとかけがえなさを伝えてくれる素晴らしい漫画です。沢山の人に読んでほしい!